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インターナルブランディングとは?3つの成功事例も紹介。

執筆者の写真: 秀馬 原田秀馬 原田

更新日:2023年8月28日

インターナルブランディングとは?

近年、企業の成功においてブランドの重要性がますます高まっていますが、そのブランド価値を確立し向上させるためには、社内からの取り組みが不可欠です。ここで注目されるのが「インターナルブランディング」です。これは、企業内部でブランド価値を向上させ、共有するための戦略的な取り組みを指します。従業員や組織が共通のビジョンや価値観を理解し、それを実践することで、外部へのブランドイメージを向上させることを目指します。


エクスターナルブランディングとの違い

まず、エクスターナルブランディングとの違いを理解しましょう。エクスターナルブランディングは、顧客や市場向けに行われるブランディング活動を指します。こちらのほうが馴染みが深いと思います。広告やマーケティング戦略を通じて、消費者に向けたブランドイメージを築くことが主な目的です。一方で、インターナルブランディングは社内向けの活動であり、従業員や組織の一体感を高め、共通のブランド文化を構築することを目指します。


インターナルブランディングの重要性

オフィスで仕事をする従業員

インターナルブランディングの重要性は次の点にあります。


1. 従業員のエンゲージメント向上

共通のビジョンや価値観を共有することで、従業員のモチベーションやエンゲージメントが向上します。従業員がブランドに誇りを持ち、会社の目標達成に対する貢献意欲が高まる効果があります。


2. 一貫性のある顧客体験の提供

社内外で一貫性のあるブランドメッセージや顧客体験を提供することで、顧客は信頼感を抱きやすくなります。従業員がブランド文化を体現することで、顧客とのつながりが強化されます。


3. ブランドアドボカシーの醸成

従業員が自ら積極的にブランドを広める「ブランドアドボカシー」が生まれます。従業員が自信を持ってブランドを紹介し、広めることで、より信頼性のあるメッセージが伝わります。


4. 組織全体の一体感と協力関係の構築

インターナルブランディングによって、組織内の部門や個人間での一体感が生まれ、協力関係が強化されます。共通の目標に向かって努力する文化が醸成されることで、企業全体の成果向上に寄与します。


インターナルブランディングは、外部へのブランドイメージ向上のために欠かせない要素となっています。次は、具体的なインターナルブランディングの施策について見ていきましょう。


インターナルブランディングの具体的な施策

オフィスで打ち合わせをする二人

成功するインターナルブランディングを実現するためには、以下の具体的な施策が重要です。


1. 社内コミュニケーションの強化

従業員間のコミュニケーションを促進する仕組みを構築します。定期的な会議やコミュニケーションツールの活用によって、情報共有と連携を円滑に行います。


2. ブランドカルチャーの醸成

従業員がブランド価値を理解し、共有するためには、ブランドカルチャーの醸成が重要です。ブランドの歴史やビジョンを伝える研修やワークショップを実施しましょう。


3. リーダーシップの重要性

リーダーは従業員の行動や態度を大きく左右します。リーダー自身がブランド文化を実践し、従業員に模範を示すことが重要です。


4. 従業員研修と教育プログラムの展開

ブランド価値や文化に関する研修や教育プログラムを定期的に実施することで、従業員の理解を深めます。具体的な行動指針や実践方法を提供し、従業員の参加度を高めましょう。

これらの施策を継続的に実施することで、インターナルブランディングは従業員と組織全体にポジティブな影響をもたらします。次は、成功する企業のインターナルブランディング事例を見てみましょう。


企業のインターナルブランディング、3つの成功例

以下に、別の日本企業の成功したインターナルブランディングの事例を3つ紹介します。


1. リクルートホールディングス株式会社

リクルートは、従業員の多様性を尊重し、個々の成長を支援するインターナルブランディングを推進しています。企業文化「Challenge for Tomorrow」のもと、従業員が自身の強みを最大限に発揮し、新たな挑戦に取り組む環境を提供しています。リクルートは従業員のキャリアパスを重視し、研修プログラムやキャリアカウンセリングを通じて、個々の成長をサポートしています。


2. グラクソ・スミスクライン株式会社

グラクソ・スミスクライン(GSK)は、医療分野での社会貢献を従業員に浸透させるインターナルブランディングを行っています。GSKのミッションである「人々の健康と幸福を高める」を実現するため、従業員は医療への情熱や責任感を共有し、製品の品質向上に取り組んでいます。定期的な健康キャンペーンや社内コミュニケーションによって、従業員のミッションへの関与が促進されています。


3. リーボックジャパン株式会社

リーボックジャパンは、スポーツと健康を推進する文化を従業員に浸透させています。企業のバリューである「フィットネスとウェルネスの促進」を具体的な活動に結びつけ、従業員がアクティブなライフスタイルを実践しています。社内スポーツイベントやトレーニングプログラムを通じて、従業員が企業のバリューを体現し、健康的な生活を楽しんでいます。


これらの企業は、従業員が共通の価値観を共有し、それを実践することで、組織の一体感を高め、外部へのブランドイメージ向上につなげています。


インターナルブランディングの効果と測定

オフィスで仕事をしている人

インターナルブランディングの効果を測定するためには、以下の指標が役立ちます。


1. 従業員満足度の向上

従業員がブランド文化に共感し、誇りを持つことで、従業員満足度が向上します。従業員アンケートやフィードバックを通じて定期的に測定しましょう。


2. ブランド忠誠度の向上

従業員がブランドに愛着を持ち、ブランドを支持することで、ブランド忠誠度が高まります。従業員の行動や態度の変化を観察し、評価しましょう。


3. 外部への影響力の増加

従業員がブランドアンバサダーとして活動し、外部への影響力が増すことがあります。SNSやイベント参加などの活動を通じて外部への影響力を測定しましょう。


4. 組織全体の成果向上

インターナルブランディングが組織文化と結びつくことで、企業の成果向上に寄与します。従業員の協力関係や生産性の向上など、組織全体の指標をモニタリングしましょう。


まとめ

インターナルブランディングは、企業の成功において不可欠な要素です。従業員が共通の価値観を共有し、ブランド文化を実践することで、外部へのブランドイメージを向上させる効果があります。適切な施策を実施し、効果を測定することで、持続的な成功を実現できるでしょう。


 

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